Archive for the ‘未分類’ Category

良いお年を

土曜日, 12月 28th, 2013

皆様、本年も大変お世話になりました。
また来年もよろしくお願いします。
皆様のおかげでmisoも少しづつ熟成してきております。
どうか良いお年を。

今年最後のブログは、
来年の写真展の会場下見で訪れた京都の
はっとさせられた瞬間のスナップです。
心奪われる瞬間がまだまだこの町には溢れています。
美しいです。










Color Paper Table

土曜日, 11月 9th, 2013

ペーパーテーブルを購入していただいたパリの家族が
京都にやってきました。
今回のプロジェクトは、ペーパーテーブルの色違いバージョンの製作です。
紙の選定から一緒に工房を訪れ、ようやく完成です。
なかなかかわいいシリーズ展開です。
もちろん今回も手荷物でパリまで持ち帰りでした。

マリンブルーバージョン

ライトグレーバージョン

3色揃うとポップです。

こんな混ぜ合わせバージョンも可能です。

Merci!! Our favorite Paris family!!

手間

木曜日, 7月 4th, 2013

現場進行中の岡山のパン屋さんの施主家族と一緒に、
飛騨高山にある有名なパン屋さんへ視察を兼ねて一緒に行ってきました。
その帰り道に茅葺き屋根集落で有名な白川郷にも行ってきました。

写真などで見るよりも実際の建物はすごく大きく感じられて、
温かみのある素晴らしい建築でした。
そしてそこで生活が営まれているのがすごい事だなと思いました。
茅葺き屋根の家の一番好きなところは、
修繕工事や建て替えに村人みんなが集まってひとつの家を
みんなで作り上げることです。茅葺き屋根の家が温かみを感じるのは、
木組の構造や、茅の屋根の素材感だけではなく、
人の手と想いが詰まってるからだと思います。

場所は変わって、その岡山のパン屋さんの現場。
できることはなるべく自分達でと、施主や友人達やいろいろな人が集まって、
現在工事進行中です。
床の仕上げ工事や大きなカウンターをレンガで積んで組んでみたり、
もちろん塗装などもみんなで集まって行ってます。
もちろんプロのような完成度ではないですが、
茅葺き屋根のような温かみのある空間になればと願っています。
施主の人柄でたくさんの人が集まって作り出す空間は、
人の手がいっぱい詰まっている空間です。

僕は、そのような空間を”手間”と呼ぶようにしています。
人の手がかかればかかるほど、温かみのある”手間”がかかった空間
が生まれると思います。
お金をたくさんかけたからって、絶対いいお店ができるとは限りません。
案外、予算がない中でみんなで集まって、あーでもない、こーでもないと
試行錯誤しながら手間をかける方がいいお店ができたりすると思います。
お金をかけずに、手間をかける!
きっと、温かい素晴らしいお店になると思います。

楽空間

火曜日, 7月 2nd, 2013

尊敬して止まない木彫作家の洋司さんの個展にいってきました。
祇園の町家のギャラリーで空間を活かした展示や作品は、とても
居心地のいい空間でした。審美眼で構成された空間と作品に
久しぶりに背筋が伸びる思いでした。
凛とした空気が漂っていました。それがすごく気持ち良かったです。
またひとつ洋司さんの作品が我が家に増えました。

Paper Table in Paris

土曜日, 6月 8th, 2013

フランスのパリからうれしい写真が届きました。
昨年の夏に購入いただいたペーパーテーブルの
実際の生活で使われている様子の写真が届いたのです。

なんだかパリのアパートでたたずむペーパーテーブルを見ると
不思議な気持ちになります。
いや、羨ましい。。。

Merci, Denis!!!

マテリアライジング展

木曜日, 5月 30th, 2013

6月8日より東京藝術大学美術館陳列館で開催される「マテリアライジング展」
現在岡山市内に計画中のベーカリー「aozora」に設置する陳列棚の
モックアップとその設計プロセスを展示させていただきます。

「Equilibrium Shelf(均衡する棚)」という我々の出展作品は
グラフ描画アルゴリズムを基に、力学モデルを用いた
ネットワークシステムを使って設計している作品の一つで、
今年の7月には完成予定です。

広島の指物師、さしものかぐたかはしさんに設計協力•制作を依頼し、
日本の伝統的な手仕事、指物とデジタル技術を融合させることにより、
本来日本の家具が持っていた家具の可変性を拡張させ、
様々な関係性の中で変化する空間を目指しています。

他の出展者も建築•デザインの領域を横断して活躍される方々ばかりで、
こういう機会に我々の作品を展示させていただくは
本当に幸運だと感じております。
全体としても非常に興味深い展示になっていますので、
展示期間中近くに来られる際には、是非お越し下さい

Kyoto Green

月曜日, 5月 13th, 2013

雨上がりの瑞々しい緑。
陰影を作り出す光と緑。

Singapore Colors

土曜日, 5月 11th, 2013

国立京都国際会館

月曜日, 3月 11th, 2013

なんだか最近、シンプルなフォルムで細いラインの建築より、
ずしんと素材感のあるボリュームのある建築に惹かれます。
その時代でこそ実現できた建築には、欧米の教会や
大聖堂、日本の寺社仏閣と同じオーラが宿ってるように思います。

作り手の想いや願いが痛いほどに伝わってくる重厚感のある
建築には、張りぼてな建造物にはない、独特の空間の重力が
あると思います。

その空間に踏み入れた瞬間に体の芯から溢れてくるため息。
息をのむ瞬間を与えてくれる建築を久しぶりに体験しました。

素晴らしい空間に出会った時、すごく幸せな気持ちになります。


山の斜面を表現したエントランスアプローチ。谷底を歩いているような感覚。


複雑に入り組んだ構造と吹き抜け空間。不思議と落ち着く。


国連会議が開かれる大空間。天井のオブジェは、夜の雲と地球を表現。


植物をイメージさせる壁の意匠。


鉄のレリーフのカーテン。すごく重量感があって、空間をしっかり間仕切る力あり。


カーテンもがアートピース。空間の密度が濃い。


細かいディティールのこだわりを感じます。


席数2000席に合わせた、アルミの削りだしレリーフ2000個。


この63度の角度が、すべてのルール。


菱形はこの建造物の重要なモデュール。


こんな枠の納まりの仕事は、今は頼めないですね。


千羽鶴をイメージした特注照明。折り紙のような照明。

たずさわる事

火曜日, 2月 5th, 2013

新しい現場が始まります。

声も響いてしまうぐらい何もない現場に立って、
設計者ならある程度の完成形をイメージすることができるかもしれません。
でも施主さんにとっては不安ばかりがつのる空間だと思います。

そんな何もない、何もわからない所から、設計者に仕事をまかせることは
すごく勇気と信頼が必要だと思います。

僕が逆の立場なら??人生を懸けた大一番の時に、
重要なパートを他人にまかせることができるでしょうか??

設計にたずさわるということはその人の人生にたずさわることだと思っています。
設計が失敗すれば、お店が潰れ、その人の人生が潰れます。
だからこそすごく責任重大で、
だからこそすごくやりがいのある仕事だと思います。

何もない現場に入った時、これから出来上がるお店をイメージしながら
大きな信頼をいただいた事に感謝しながら、大きな覚悟を決めます。

”その人の人生にたずさわっていく事を”

さあ、新しい現場が始まります。
覚悟は決めました。