国立京都国際会館

なんだか最近、シンプルなフォルムで細いラインの建築より、
ずしんと素材感のあるボリュームのある建築に惹かれます。
その時代でこそ実現できた建築には、欧米の教会や
大聖堂、日本の寺社仏閣と同じオーラが宿ってるように思います。

作り手の想いや願いが痛いほどに伝わってくる重厚感のある
建築には、張りぼてな建造物にはない、独特の空間の重力が
あると思います。

その空間に踏み入れた瞬間に体の芯から溢れてくるため息。
息をのむ瞬間を与えてくれる建築を久しぶりに体験しました。

素晴らしい空間に出会った時、すごく幸せな気持ちになります。


山の斜面を表現したエントランスアプローチ。谷底を歩いているような感覚。


複雑に入り組んだ構造と吹き抜け空間。不思議と落ち着く。


国連会議が開かれる大空間。天井のオブジェは、夜の雲と地球を表現。


植物をイメージさせる壁の意匠。


鉄のレリーフのカーテン。すごく重量感があって、空間をしっかり間仕切る力あり。


カーテンもがアートピース。空間の密度が濃い。


細かいディティールのこだわりを感じます。


席数2000席に合わせた、アルミの削りだしレリーフ2000個。


この63度の角度が、すべてのルール。


菱形はこの建造物の重要なモデュール。


こんな枠の納まりの仕事は、今は頼めないですね。


千羽鶴をイメージした特注照明。折り紙のような照明。

Leave a Reply