Archive for 11月, 2012

仕さどる事

金曜日, 11月 23rd, 2012

この仕事の醍醐味は、お客さんと出会い、対話を重ね、
想いを共有し、素晴らしいお店が出来上がることにあると思います。
プロジェクトが竣工する頃には施主と何でも話せる友達や親戚のような
近い存在になるし、またならなければいい仕事はできないと思います。

そのような人間関係がすごく重要な仕事において、
すでに家族のようなつきあいをしている友達からの
仕事の依頼もあります。
20代前半の時に出会い、そこからお互いが成長し、施主と設計者として
一緒に仕事ができることを心からうれしく思い、誇らしげに思います。
お互い家族が増えて、旦那さんやスタッフや周りの友人も一緒になって
新店オープンというひとつのゴールを目指します。
お店を完成させるのはスタートだけど
そのスタートを一緒に切らせてもらえる幸せをひしひしと感じてます。
何十年も一緒に語り合ってきた仲だからこそ作り出せる特別な空間が
あると思います。

いいお店が、はたして出来上がるのか??

出産2日目から、病室でのミーティング。
そんな情熱のある店主がいますか??
いいお店が必ず出来上がります!!
岡山で、いや日本で一番かっこよくて居心地のいい、
たくさんの人に愛されるパン屋を目指します!!

2日歳の娘のコナちゃんも新店ミーティング参加です。
将来、店を背負って立つ看板娘も大切なプロジェクトメンバーです。

組紐

土曜日, 11月 3rd, 2012

展示会に向けてお手伝いさせていただいている
組紐の工房、昇苑さんにお邪魔しました。

工房の中には、すごい数の機械が所狭しと並んでいます。
機械のパートが95%で手作業のパートが5%と
ほとんどの作業が機械がやってのけるということですが
実は、その5%のパートが熟練された職人技が必要なのです。

色々な色やパターンを組み合わせて紐を作りあげる工程に
おいて、機械にセットする糸巻きの順番や配置でいろいろな
パターンの組紐が出来上がる訳で、この柄を作るには
この色の糸巻きでこうゆう配置でという具合にセットするのです。
設計図のようなものをあって、
中にはこの柄のこの組紐はこの職人さんしかわからないなど
ということもあるそうです。
機械がほとんどのパートを作り上げるけれども、芯はかなり
アナログな要素が詰まった作業です。

機械ひとつひとつも年期があって、40~60年ぐらい
現役で使われている機械ばかりだそう。
この鋳物の脚の感じと歯車、、そして使いこまれたオイルの具合、
かっこいい!!!
道具の機械にもデザインが生きています。

出来上がった組紐を加工するのは、もちろん手作業。
芸術の域の職人さんの手作業によって、ひとつひとつ
製品化されます。

伝統と技術とこだわりのある組紐。
いろいろな分野で使えそうなアイデアがふくらみます。
まずは、12月の展示会に向けていい展示の提案ができればと思います。