組紐

展示会に向けてお手伝いさせていただいている
組紐の工房、昇苑さんにお邪魔しました。

工房の中には、すごい数の機械が所狭しと並んでいます。
機械のパートが95%で手作業のパートが5%と
ほとんどの作業が機械がやってのけるということですが
実は、その5%のパートが熟練された職人技が必要なのです。

色々な色やパターンを組み合わせて紐を作りあげる工程に
おいて、機械にセットする糸巻きの順番や配置でいろいろな
パターンの組紐が出来上がる訳で、この柄を作るには
この色の糸巻きでこうゆう配置でという具合にセットするのです。
設計図のようなものをあって、
中にはこの柄のこの組紐はこの職人さんしかわからないなど
ということもあるそうです。
機械がほとんどのパートを作り上げるけれども、芯はかなり
アナログな要素が詰まった作業です。

機械ひとつひとつも年期があって、40~60年ぐらい
現役で使われている機械ばかりだそう。
この鋳物の脚の感じと歯車、、そして使いこまれたオイルの具合、
かっこいい!!!
道具の機械にもデザインが生きています。

出来上がった組紐を加工するのは、もちろん手作業。
芸術の域の職人さんの手作業によって、ひとつひとつ
製品化されます。

伝統と技術とこだわりのある組紐。
いろいろな分野で使えそうなアイデアがふくらみます。
まずは、12月の展示会に向けていい展示の提案ができればと思います。

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