香川県 LOVE

8月 10th, 2012 by admin

香川県なんか好きなんですよね、、
なぜか最近毎年訪れているような、、
なぜ??

あっ!わかった!!
穏やかな海があって、たくさんの種類の木があって、きれいな石があって、
ARTが生活の身近にあって、、、
そしておいしいうどんがいっぱい。
香川県、、、いいところです。

shelf

6月 23rd, 2012 by admin

京都市美術館の井田照一さんの展示を見にいってきました。
基本的に版画を中心とした現代作家さんですがフライヤーで見た作品や
コンセプトがすごく造形的だったのでずっと気になっていました。

初期の作品は、版画のリトグラフを中心をしたポップな構成な作品が
多く、こちらはすごくかわいい作品ばかりです。

徐々に、井田さんがコンセプトとした”surface is the Between” の作品が2次元から3次元(間が生まれる次元)に変化していきます。
作品全体を通して井田さんの時間を具現化したような、まさに展示会ごとが彼のひとつの作品ような気がしました。

その中でも特に印象的だったのが、キャンバスに棚が突き刺さっていてその
棚の上下に同じオブジェクトが静止している作品群です。
見慣れたなんの変哲もない棚をブロンズの彫刻で制作しているのですが、
その緊張感と美しさがとても新鮮でした。

仕事上でもよく棚を扱うこともありますし、生活の中にも棚は溢れていますが
今まで棚について深く思考をめぐらせてことがなかったので、僕としては
かなり心を打たれる出来事でした。なぜ、棚が好まれるか?美しいと感じるか?

井田さんの言葉より

”棚に林檎がのった時、棚は同時に下からも同量の不可視的(気化)重力と
質量を得ている。よって棚としての場、すなわち接点の美しさがある。
棚は、上昇(気化)と下降(落下)の間(接点)の一瞬の凍結である。”

文章だけですと、少し小難しいですよね、、
作品を実際に見ることができれば不思議な緊張感と美しさがわかると思うのですが、、

井田さんいわく、クリエイトとは、その形状や美しさを写すのではなく
その場にある”間”(空気)の美しさを証すことだと。

空間を扱う仕事人としては、深く身が引き締まる時間でした。

自然と建築

6月 15th, 2012 by admin

ねむの木美術館にいってきました。
シャープなモダンな美術館という建物ではなく
やさしくて自然の風景の中にうまく溶けこんでいるような美術館です。
この美術館の通称”どんぐり”は、ねむの木学園という敷地に入ってから
細い山道をどんどん登っていくと突如どんぐりの頭が現れます。
このアプローチがすごく幻想的なんです。
ジブリ映画のワンシーンのようなアプローチです。

建物へのアプローチもすごく巧みでかわいいです。

エントランスを入ってレセプションを済ませ、そのまますぐに建物の外(中庭)
に出て、ゆっくりと傾斜のカーブ道を登って建物の2階部の展示室の入り口
に入ります。このルートの巧妙さと感動は、写真では絶対に伝わらないので
是非体験してほしいです。 歩く度に視線が変わりゆっくりと
建物や敷地と山の全貌が見えてくる感じは、なんともいえない体験です。




外壁の手描きの植物のペイントが建物のひとつの
特徴なんですが、トンボも思わずペイントの花にとまってしまうぐらい、
建物が自然に溶けこんでいます。

ちょっとしたディテールや家具も、ほんとうにかわいいです。
こんなにかわいくてやさしい建物や空間が作れるのかと久しぶり感動しました。
建築と自然の共存のあり方を教えられた気がします。
展示内容のねむの木学園の子供達のアート作品も建物や環境に合っていてすごく
魅力でした。

是非、子供をつれてお弁当を持って、ゆっくりとまた訪れたい場所です。

START

4月 16th, 2012 by admin

春ですね、、、
早朝に上賀茂神社にお参りに行ってきました。
この4月から、misoにとって3年目に入るので
あまり願掛けなどはしないタイプですが、
陽気な朝日と大きなシダレ桜に惹かれて行ってまいりました。

個人的にどっぷりとした檜皮葺(ひわだぶき)の屋根と境内に流れる川が
大好きです。爽やかな風でそよぐ木々と水の流れる音を聞いているだけで
心が落ち着いて神聖な気持ちにしてくれます。自然の中に神様がいるんだなと
感じさせてくれる場所です。

ちょうど檜皮葺の展示もしていました。
檜の皮を剥いだ後、約10年を経て均質に再生され、用途別に加工される
そうです。材料になる段階で10年ですよ、、

釘も鉄ではなく、竹で出来た釘です。竹釘は錆や腐ることがなく
長年の風雪にも耐えることができるのです。
そして、この釘1本1本も手作り。
建築から材料、釘まですべて手作り、、、
そりゃ、、建物に魂宿りますよね、、

あまりおみくじもやりたがらないのですが、
今日は特別。馬みくじのかわいさにもやられてしまいました。

なんと大吉!!
こりゃ、、今期は良いことがありそう!!

神馬にも会えて、、、

もちろん神馬堂さんで焼き餅も購入して、、、

さー今期もがんばろう!!
miso3期目もみなさまよろしくお願いします。
皆様に喜ばれるおいしいmisoが出来上がりますように。

道具

2月 29th, 2012 by admin

神戸にある大工道具の美術館にいってきました。
竹中工務店が設立した大工道具や大工仕事を展示している興味深い美術館です。
大工道具は、『道具の王様』と呼ばれぐらい、種類も多く、素晴らしい名工の
技術が詰まった、道具でありながら、それ自体もが工芸品のような美しさが
あります。

大工道具の標準編成は、179点の道具で構成され、最小限でも73点を
大工さんは毎日の仕事に合わせて、道具を選び、道具箱に収めて、仕事に
向かったそうです。すごいですよね、、。

そしてその道具で様々な構造物が作り上げられるのです。
実際に手に触れて、その繊細な継ぎの技術なども体験できます。
構造がディティールになり、見えないところにも美が存在する
日本の技術と美の真骨頂です。

その技術と構造と美の集結が建造物を生み出します。

インダストリアルデザイナーの栄久庵憲司さんは、
道具とは

『美によって具(そなえ)は道を得て道具となり
人は道具を得て その道を悟る』

ということをおっしゃっています。

道具という言葉は、『道』という孔子が伝えた天地にある価値を求める意義で
あり『具』という具体的にかたちになるものという意味が合わさった
中国にはない日本独自の言葉だそうです。

すごく哲学的ですよね、、でもモノを創り出すということにおいて
道具は命であり、その根源であるので、美しいモノを作り上げる道具も
必然と美しいモノになっていくんだと感じました。そして、その道具を
吟味して大事に使っていくことが、そのまま精神としてモノに伝わって
いくのだと思います。

僕も身の回りの道具を大事に見つめ直してみようと思います。

What is about design? part 2

2月 18th, 2012 by admin

前回、デザインについて語るというブログテーマの際、
何人かの方から好評をいただいたので、
2012年度版もやっちゃいます。

デザインとは?

これは、デザイナーと呼ばれる職種の方にとっては
命題のようなものです。
時にデザインが不用な時もあり(自然のそのままの姿の方が美しいなど)
逆にデザインがすごく重要なこともあります。

今回は、デザインというものが作用する素晴らしさについて。

妻が度々、僕の身の回りの使い古した衣類などにクロスステッチ
を施してくれます。
そこにデザインがひとつ加わります。

機械生産された既製品のモノが、世界にひとつだけのオリジナルに
生まれ変わります。

すると、そのなんでもなかった服などに急に愛着が湧いてきます。
長く大事に使っていきます。
季節ごとにどんどん新しい服を買うことが少なくなってきます。

その服を永く着たいので、あまり体型が変わらないように
健康的な食生活や運動を心がけるようになります。

たったひとつの小さなデザインが僕の生活を変えます。

これがデザインの素晴らしい作用だと思います。
”想い”があるデザインは、モノに命を与えます。
そしてデザインとは、
使い手の生活やそのデザインを通して見えてくる姿やその先まで
“想像/創造”できてこそデザインだと思います。

素晴らしい”想い”のデザインが生活に増えれれば、
もっと心地よい社会に変わっていくと思います。
このような時代だからこそできる”デザインの力”があると思います。

僕はそのデザインの力に期待しています。

Organic cotton

2月 15th, 2012 by admin

現在、参加しているプロジェクトの共同会社さんの
オーガニックコットンの工場見学をさせてもらうことになり、
先日、大阪の阪南の工場にお邪魔しました。

大正紡績というオーガニック繊維素材メーカーです。
大正紡績さんは、単にオーガニックな繊維を作り上げるだけではなくアパレルとの
商品開発や独自性のある商品販売も行っているすごい会社です。
例えば良く聞くところの45rpm、リーバイス、ISSEY MIYAKEなどの
アパレル企業も大正さんとのコラボレーションで商品が実現している
とのこと。
大変、お忙しい中、僕らのプロジェクトチームだけのために
ツアーを組んでくれました。ありがたいです。
(こうゆう仕事の特権です)

今回は、糸が出来上がるまでの工程順に工場を案内してもらいました。

まずは、原料となる綿の貯蔵庫です。世界各地の綿産地から輸入されています。
ひとつのブロックが約200kgだそうです、、綿に潰されます。すごい光景。
世界中の綿に囲まれいるのは、なんだか不思議な感じです。

原綿をほぐします。手作業で重さを計りながらコンベアーに原綿を投入して
いきます。ほぐしながらゴミなども取る工程です。

洗濯機のようにぐるぐる回します。

綿の繊維を平行に揃え、重ね合わした束を引き延ばします。
綿飴を伸ばすような感じ??かな


綺麗ですよね、、すごい柔らかいですんよ!!
この状態の繊維をスライバーというそうです。

そのスライバーを引き延ばして、撚(よ)りをかけて粗糸を作ります。

更に粗糸を引き延ばし(20倍に)、撚りをかけた上で糸の完成です。

必要量のチーズといわれる状態にして出荷準備です。ネーミングがかわいい。

綿の産地や種類によって、同じ綿でも全然違う色の糸ができあがるのです。
染色も糸の性質によって配色なども変わったり、本当に職人の経験と知識が
要するすごい技術生産です。

実際に、こうやってオーガニックコットンの生産を垣間見ると、
自分が身につけているものや、オーガニックコットンに対しての考え方が
全然変わりました。僕らのプロジェクトでも、このオーガニックコットンを
使った素晴らしい商品が生まれるはず!!今から楽しみです。

My 大阪 Birthday

2月 7th, 2012 by admin

Thanks everyone!!

1月 20th, 2012 by admin

京都の三十三間堂で毎年行われている”通し矢”という
弓引きを観にいってきました。
ちょうど最近、オイゲン・へリゲルという博士が書いた
”弓と禅”という本を読んでいたので、弓道に興味津々だったので
いい機会に恵まれました。
(この本は、スティーブ・ジョブズの生涯の愛読書だったとか、、)

その本によれば、弓を引くのには、卓越した人であれば
力はほとんどいらず呼吸で弓を引くということや、
深く禅と関係があることなどなど、、
弓道には本当に興味深いことがたくさん詰まっています。

この弓引き初めという儀式には、成人した弓道段者による
一人2本の矢で的を狙うというものです。

こんなにすごい人が弓道を習っていることにびっくりです、、
それにしても女性も多い、、(時間的に女性の部でしたが、、)

弓の造形がすごく綺麗でした。
弧を描く瞬間の張りつめられた緊張感が形に現れます。

成人の部の初々しい感じもなかなか見応えありますが、
やはり師匠クラスは、さすがに迫力ありです、、

呼吸が聞こえてきそうな、、
ものすごい集中力でした。 
力強くて、綺麗な儀式でした。日本の文化素晴らしいです。

HAPPY NEW YEAR

1月 7th, 2012 by admin

皆様、新年あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いします。
今年もますますおいしいmisoに熟成していくように
頑張ります。


イスタンブールより