夜空に浮かぶ卵の黄身

アメリカ人のクラスメイト、Kiraは料理が趣味。アメリカの編集社でアカデミック書籍のエディターとして働いていて、今はベルリンにてパソコン上で仕事を続ける傍ら、ドイツ語を学んでいます。そんな彼女が、面白いクラブを企画しました。それが”Cook Book Club”。あるシェフ/レストランをピックアップして、彼らのレシピから1品ずつ作って持ち寄るというもの。初回は、『Ottolenghi Cook Book』から。Ottolenghiはロンドンで有名なレストランらしいのですが、私は初めて知りました。

友人から借りたもの

私は直接Kiraからの誘いでしたが、今回もまた先日の編み物クラブ同様、それぞれが初顔合わせ。”Toy Town”という、ドイツ在住のEnglish speakersをターゲットにしたソーシャルメディアサービス上で、KiraがCook Book Clubを企画し、興味を抱いてメンバーとなった10人が土曜の午後、Kiraの家に集まったのです。”Toy Town”は、先日紹介した”Couch Surfing”のドイツ限定版といったところでしょうか。同じ料理が重なったり、肉料理ばかり、デザートばかり、などにならないように、前もって何を選んで作ってくるのかを知らせ合いました。

私は、”Chargrilled Broccoli with Chili and Garlic”という野菜料理をチョイス。メイン料理はそんなにたくさん必要ないけど、野菜料理はいくらあってもいいかなと思って。初めて作るものだったので、できるだけシンプルなものを選びました。

軽く茹でたブロッコリーにオリーブオイルと粗挽きの海塩+ブラックペッパーを絡めておき、熱々に熱したフライパンで焦げ目をつけていきます。その間に、別のフライパンでオリーブオイル、アンチョビペースト、にんにくのスライス、チリのスライスを色が少し変わるまで熱します。焦げ目がついたブロッコリーを耐熱ボウルに移し、熱々のアンチョビガーリックオイルをジュジュジュ〜っと回しかけ、海塩とブラックペッパーで調節。そして、オーガニックレモンを薄いイチョウ型に皮ごと切り、ブロッコリーに混ぜ合わせて完成!歯ごたえが残るようにブロッコリーを茹でるのが重要です。香ばしい香りに食欲がそそられます〜。

パーティに向かう途中、電車の中で香ばしい匂いを放つ私の風呂敷バッグ・・・みんながその香りの出所をキョロキョロ探しているのが面白かったです。犯人は、そこにいる小さな日本人ダヨ!(しかも確信犯。まだ温かかったから、完全に蓋をしてしまうと蒸れてブロッコリーが柔らかくなってしまいますもの)

今回集まったメンバーは、スウェーデン人、ドイツ人2名、アメリカ人3名、シンガポール人、ポーランド人、ギリシャ人、プラス私、の合計10名。

それぞれが作ってきた料理を、テーブルに並べ、ビュッフェスタイルに。

一人で作ったら大変だけど、みんなで持ち寄ることで、色んな料理を楽しめますよね。    同じシェフのレシピなので、全体的に調和が取れていてGood♪

どのお料理も本当にとっても美味しかった♥

おしゃべりしながらワインがすすみます。ドイツではワインが嘘みたいに安くて美味しいのです。普通のスーパーで250〜300円ほどで悪くないワインが手に入るのですが、安いからといって侮るなかれ、日本では同じ銘柄のワインが1,500円位です。7EUR〜8EUR出せば上等なお持たせ用。私はワインに詳しいわけでもなく、お酒に強いわけでもないけれど、みんなでお酒を楽しむ雰囲気はとても好きです。外がまだ明るいうちのワインは、なんだか贅沢な気分。

初対面同士ということもあって、話題があちこちに飛んでいましたが(苦笑)色んな国の色んな行事にまつわる料理や習慣が聞けて面白かったです。

デザートのケーキを食べ終わる頃には、窓の外が真っ暗に。教会の鐘の音と共に、卵の黄身のような山吹色の月が、空を昇っていきます。

次回は12月なので、それぞれの国のホリデーディッシュを持ち寄ることになりました。日本の場合、クリスマス料理はあってないようなものなので、お正月料理から選んでみようと思っています。小説の中に出てくる料理をピックアップするのも面白そうですよね。

お腹も心も満足、満足。

ごちそうさまでした

◆Ottolenghi>> http://www.ottolenghi.co.uk/

◆オンラインレシピはこちらから>>http://www.ottolenghi.co.uk/blog/category/recipes

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