Archive for the ‘趣味’ Category
だって冬だもの
土曜日, 11月 26th, 2011マフラー、始めました
金曜日, 11月 25th, 2011毎週水曜日の夜に集まる編み物クラブ。先週は行けなかったので、2週間ぶりに参加しました。
メンバーの家に集まってそれぞれが取り組んでいるハンディクラフトを、おしゃべりしながら、お菓子をつまみながら、情報交換をしながら、進めます。今回は、アメリカ人のリアの家に集まりました。
私は、鍵編みのストールが先週完成したので、優しいレインボーのグラデーションカラーで定番のマフラーを編み始めました。どうしても冬はアウターが暗い色になりがちなので、マフラーで明るい色を添えるつもりです。クロシェの動きに慣れてしまったので、棒を2本持つことに始めは違和感があったけど、編み始めたら思い出してきました。
左奥にハンモック風のハンギングチェアがあるのが見えますか?座らせてもらったらとても気持ちよくて寝ちゃいそうでした!あれに座って読書なんて最高だなぁ。
いつか、このクラブ一同でプロジェクトをやりたいねと話しています。例えば、大きなオブジェをみんなで作るとか、チャリティイベントを実行するとか。それぞれの得意分野も違うし、忙しさも違うので実現させるのは難しいかもしれないけど、何か一緒にできたら楽しいだろうな。
編み物クラブを通して、みんなの暮らしを覗くことができるのも面白いです。
この夜もまた、温かく楽しい時間を過ごさせてもらいました。ちなみに、今回みんなが作ってきたお菓子は、ヴィーガンクッキー、アップルシナモンケーキ、マーブルスクエア、セサミクッキー。ちょこっとずついただきました。アップルシナモンケーキはしっとりしてて、とても美味しかった♪私は時間がなかったので、この時期限定のドイツ菓子を買って持っていきました・・・次回こそ?!
夜空に浮かぶ卵の黄身
火曜日, 11月 15th, 2011アメリカ人のクラスメイト、Kiraは料理が趣味。アメリカの編集社でアカデミック書籍のエディターとして働いていて、今はベルリンにてパソコン上で仕事を続ける傍ら、ドイツ語を学んでいます。そんな彼女が、面白いクラブを企画しました。それが”Cook Book Club”。あるシェフ/レストランをピックアップして、彼らのレシピから1品ずつ作って持ち寄るというもの。初回は、『Ottolenghi Cook Book』から。Ottolenghiはロンドンで有名なレストランらしいのですが、私は初めて知りました。
私は直接Kiraからの誘いでしたが、今回もまた先日の編み物クラブ同様、それぞれが初顔合わせ。”Toy Town”という、ドイツ在住のEnglish speakersをターゲットにしたソーシャルメディアサービス上で、KiraがCook Book Clubを企画し、興味を抱いてメンバーとなった10人が土曜の午後、Kiraの家に集まったのです。”Toy Town”は、先日紹介した”Couch Surfing”のドイツ限定版といったところでしょうか。同じ料理が重なったり、肉料理ばかり、デザートばかり、などにならないように、前もって何を選んで作ってくるのかを知らせ合いました。
私は、”Chargrilled Broccoli with Chili and Garlic”という野菜料理をチョイス。メイン料理はそんなにたくさん必要ないけど、野菜料理はいくらあってもいいかなと思って。初めて作るものだったので、できるだけシンプルなものを選びました。
軽く茹でたブロッコリーにオリーブオイルと粗挽きの海塩+ブラックペッパーを絡めておき、熱々に熱したフライパンで焦げ目をつけていきます。その間に、別のフライパンでオリーブオイル、アンチョビペースト、にんにくのスライス、チリのスライスを色が少し変わるまで熱します。焦げ目がついたブロッコリーを耐熱ボウルに移し、熱々のアンチョビガーリックオイルをジュジュジュ〜っと回しかけ、海塩とブラックペッパーで調節。そして、オーガニックレモンを薄いイチョウ型に皮ごと切り、ブロッコリーに混ぜ合わせて完成!歯ごたえが残るようにブロッコリーを茹でるのが重要です。香ばしい香りに食欲がそそられます〜。
パーティに向かう途中、電車の中で香ばしい匂いを放つ私の風呂敷バッグ・・・みんながその香りの出所をキョロキョロ探しているのが面白かったです。犯人は、そこにいる小さな日本人ダヨ!(しかも確信犯。まだ温かかったから、完全に蓋をしてしまうと蒸れてブロッコリーが柔らかくなってしまいますもの)
今回集まったメンバーは、スウェーデン人、ドイツ人2名、アメリカ人3名、シンガポール人、ポーランド人、ギリシャ人、プラス私、の合計10名。
それぞれが作ってきた料理を、テーブルに並べ、ビュッフェスタイルに。
どのお料理も本当にとっても美味しかった♥
おしゃべりしながらワインがすすみます。ドイツではワインが嘘みたいに安くて美味しいのです。普通のスーパーで250〜300円ほどで悪くないワインが手に入るのですが、安いからといって侮るなかれ、日本では同じ銘柄のワインが1,500円位です。7EUR〜8EUR出せば上等なお持たせ用。私はワインに詳しいわけでもなく、お酒に強いわけでもないけれど、みんなでお酒を楽しむ雰囲気はとても好きです。外がまだ明るいうちのワインは、なんだか贅沢な気分。
デザートのケーキを食べ終わる頃には、窓の外が真っ暗に。教会の鐘の音と共に、卵の黄身のような山吹色の月が、空を昇っていきます。
次回は12月なので、それぞれの国のホリデーディッシュを持ち寄ることになりました。日本の場合、クリスマス料理はあってないようなものなので、お正月料理から選んでみようと思っています。小説の中に出てくる料理をピックアップするのも面白そうですよね。
お腹も心も満足、満足。
◆Ottolenghi>> http://www.ottolenghi.co.uk/
◆オンラインレシピはこちらから>>http://www.ottolenghi.co.uk/blog/category/recipes
編み物CLUB
土曜日, 11月 12th, 2011『Couch Surfing』というソーシャルネットワーキングサイトをご存知でしょうか?
Couch=ソファ+Surfing=波乗り(サーフィン)。波乗りではなく、人の家のカウチを転々とするという意味です。Couch Surfingのメンバーになると、今まで考えられなかったような様々なことが可能になります。例えば、旅に出る時、メンバーの家に泊めてもらえるのです。ここで重要なのは、無償で、ということ。商業的な目的で使うことは禁止されていて、Couch Surfingを活用する一番の目的は、①人との出会い②ローカルの暮らしを知るということだと思います。サイト上で自分のことをできるだけ詳しく紹介したり、メンバー同士のお互いの印象や感想を掲載していったり、友達同士で、”この人はこんな人なので推薦します”などとコメントをUPしていくので、その人がどんな人なのかがわかるようになっています。
例えば、スペインのバルセロナに旅に出たいとします。バルセロナにいるCouch Surfingのメンバーを探して、その中で自分と趣味が合いそうな人を見つけて、カウチ(=宿泊)のリクエストを送ります。例えば、10日間の滞在のうち、はじめの3日間だけその人のうちに泊めてもらって、その後はホテルに泊まるなども。Couch Surfingは、新しい旅のスタイルというだけではなく、自分の住む街にいるメンバーが企画したイベントに参加したり、同じ趣味を持つ人同士がグループを形成して一緒に集まって楽しむのです。例えば、私の場合、フラットメイトと二人で暮らしているので、『寝る場所は提供できない』というチェックボックスにチェックを入れていて、私の家に宿泊リクエストが届くことはありませんが、街歩きに付き合ったり、お茶をしたりすることはウェルカムなのです。それに、随時、ベルリン内のメンバーで企画されたイベントがチェックできるので、面白そうだったら参加します。定期的なものだったり、その日限りのものだったり、内容は100にも1000にも!
体験したことのない方には、ちょっと怪しいサイトに聞こえるかもしれませんが、今まで問題が起こったことはないそう。特にベルリンのような都市には、他の国から来ている人達が多いので、新しい生活を築く際に、友達作りとして利用したり、情報交換に利用したりと、みんな楽しくヘルシーに、自由自在にCouch Surfingを活用しています。
友人がCouch Surfingで見つけた編み物クラブが毎週水曜の夜にあるので、先週初めて参加してきました。メンバーの家にみんなが食べ物を持ち寄って、和気あいあいと編み物/裁縫+おしゃべりを楽しんで、『じゃあまた来週ね〜』と思い思いの時間に帰っていく。会ったことのない人の家にお菓子を持って行き、初めて会う人たちと一緒に談笑しながら編み物や裁縫をする夜・・・よく考えるとちょっと不思議ですが、とても居心地のよい雰囲気ですぐに馴染めました。ベルリンを選んで住んでいる人達はどこか共通点があるような気がするんですよね。
ある人は、ケーキを丸型で焼いた時にそのまま持ち運べるような布の袋を作るのだと布を裁断していました。食べ物の持ち寄り会やホームパーティが多い海外ならではのアイデアですよね!私は、引き続き、鍵編みのストールを進めています。今は、1/3くらいのところ。
今回集まったのは10人程。みんな色んな理由でベルリンに来ていて、それぞれの話がとても面白かったです。
生物学者として研究室で働いていたけど、自然の中で働きたいと思ってガーデナーに転身した女の子もいました。今の時期は寒い中、落ち葉の回収に追われてものすごく大変なんだって。人工的なガーデニングには飽き飽きしていて、理想と現実のギャップは大きいと嘆いていました。自然の原理では、落ち葉が積もると、布団の代わりをしてくれて冬の間も土の中は温かさを保てるため、木の根が守られるようになっています。でも、見た目が綺麗じゃないからといって落ち葉を回収し、代わりに化学繊維でできた布のようなものをかぶせる、とか。自然のままの方が、本当は全てがうまく回って、しかも綺麗なのにねと話しました。
北米出身の人が多く、話が弾みました。英語も聞き慣れたアクセントだし、北米から来たっていうだけで勝手に親近感。
みんな編み物だけじゃなくて、ベイキングもすごく上手!ドイツ語を日本語に直訳すると”タマネギケーキ”と呼ばれるキッシュのようなものや、ココアといちじくのパウンドケーキ、アップルパイなど。次回は私も何か作っていこう〜。
こうして、ベルリンでは気軽に色んな国の人と交流できる機会がたくさんあり、色んな生き方があるんだなぁと開眼する思いです。人と出会うことは、自分自身を発見することでもあるので、自分が本当に欲しいもの、自分の求める生き方が、これからさらに明確になっていくことでしょう。人に会うということは、エネルギーのいることです。だけど、大事なこと。ついつい腰が重くなってしまうこともあります。私もいつも自分の心と体と相談しながら、無理のない範囲で予定を組んでいます。
自分の目だけじゃ気づけないものや、自分の頭だけでは偏りがちな考えが、別の文化で育った人によって一瞬にして壊される時、私の考え方やコミュニケーションの引き出しが1つ増えるような気がします。他の人のフィルターを通して世界を見ることは、新しいドアを開くことでもありますよね。外側に対する目だけじゃなく、内側に対する目も養うことにもなって、自分自身を豊かにしてくれるような気がします。
Facebookをはじめ、インタ—ネット上で世界中の人とクリック一つで簡単に繋がることができる時代です。でも、そこに慢心するのではなく、それをきっかけにして、アナログな人間関係を築いていくということ、インターネット上の情報を見て、知ったつもりになるのではなく、それをきっかけに足を運んで自分で体験すること。”依存する”のではなく、”頼りにする”くらいの感じがちょうどいいのかもしれませんね。