Archive for the ‘カフェ/レストラン’ Category

井の外の蛙

土曜日, 11月 26th, 2011

友人のお気に入りだという、Tiergartenの中にあるカフェレストランでランチをすることになりました。森のような公園の中を歩きながら、どんなところなんだろうとワクワクが高まります。

水面を歩けるんじゃないかって錯覚するくらい静か

しばらく歩くと見えてきました、湖のほとりの『Cafe am Neuen See』

夏、目の前の湖を見ながら食事したら最高に気持ち良さそうですよね!

大きなガラス窓で囲まれた店内は、まるで自分たちが湖と一体になっているかのような感覚になります。開放感いっぱいだけど、暖かい雰囲気。店内にいくつかある暖炉から、薪が燃える音がかすかに聞こえてくると一層リラックスモードに。冬の、この音が大好きです。

ガラスの向こうに広がる湖

サラダといえど、ジャガイモや肉も入っているのでボリューム満点!ヨーグルトドレッシングが意外にさっぱりしてて美味しかったです。

ベルリンのスタンダードな外食費より少し高めですが、この素晴らしい時空を味わえるのなら納得のお値段。普通のカフェやレストランが安いので、10EUR(千円弱)を越えるとかなり奮発した気分になります(笑)でもかなり量が多いので、この日は夕食抜きでちょうど良い程でした。日本だったらランチでも千円は当たり前なのに、すっかりベルリン物価に慣れてしまいましたね・・・

尊敬する友人達。会う度にいい波を受けています。

食後のコーヒーの後は、Tiergarten内をお散歩。昨日今日とこのシーズンに珍しく快晴が続いています。散歩はドイツ語で”Spaziergang”。動詞は、spazieren。よく使う言葉です。散歩に行くと言いたい時は、spazieren gehen/einen Spaziergang machen=go for a walk。主語によって、動詞の活用を変えて使います。

他の街から来た街灯が道の両側に立っています。それぞれに個性があって素敵。

友人2人はオランダ人。『ベルリンにいて、日本の何が一番恋しい?』と聞かれました。家族や友人以外だとしたら、細部にまで気を配る日本特有の繊細な文化や美意識だと答えました。それは、物質的なものではなく、感覚的/精神的なものなので、日本食レストランで寿司を食べれば埋め合わせられるような代物ではないのです。客観的に見る日本は、面白い。美しい。もちろんどの国にも良い部分と悪い部分があるけれど、当たり前だと思っていることは当たり前ではなく、感謝すべきことだと気づかせてくれます。様々な国の人と絡みながら過ごすことで、常に比較対象が身近にあり、日本という国が浮き上がってくるのかもしれません。よくも悪くも、とてもユニークな文化を抱えていることに間違いなし。カナダにいた頃にも同じことを思っていたけど、歳を重ねた今はまた少し違う感覚です。年々欧米化が進んでいく日本ですが、自分が母親になったら、子供が日本の美しさを自分で気づけるようなお手伝いをしてあげたいなぁ。私の両親がそうであったように。

井の外で、井の中を学ぶ蛙。ケロケロッ!!

冷たい手と温かい友

木曜日, 11月 17th, 2011

季節外れの快晴続きの陽気もそろそろ幕引きでしょうか。いよいよ、冬を感じるようになりました。

そんな寒い季節、冷えた手をこすらせ、ハァーッハァーッと息を吹きかけながら、カフェのドアを開ける瞬間は幸せMOMENT。ふわ〜んと香るホームメイドケーキの甘い誘惑と、香ばしい珈琲のアロマに手をひかれてソファに座れば、もう外の寒さなんて忘れてしまいます。

用事を済ませにクロイツベルクに行った帰り、ふと立ち寄ったカフェ。名前はよくわからないです。大きな花瓶にタイガーリリーが飾られていて、その色と姿が雰囲気にとても合っていて美しかったのですが、なにせ匂いが強過ぎて…>..<

近所のカフェ『Liebling』=お気に入りという意味

近所のパン屋カフェ『bekarei』。東ベルリン時代の名残、”野暮ったい”の一歩手前の居心地の良さが好きです。

焼きたてのパンがとっても美味しい。スペインやポルトガルのパン/デザートも手に入ります。週末だけパンケーキも食べられるそう。

『Fräulein Dickes』日替わりで5~6種類ほどのケーキが並びます。ケーキはまだ食べたことがないけれど、ケーキだけを買いに入ってくる人が多いので、味は地元ッ子のお墨付き!?朝食のメニューも充実しています。

入りたかったお店がいっぱいだったので、たまたま通りすがったこのお店に。

ビール片手に編み物・・・なんてアンバランスな!だって水よりビールの方が安いんですから。ビールの種類がとても多いので、そのうち好みのビールを見つけたいなぁ。

彼女といると、どこにいてもリビングルームにいるみたいな気分になります。歳も近く、気が合い、好きなものが似ているので一緒にいると楽で、いつの間にか隣にいる存在に。お互いベルリンに来た時期も同じで、この素晴らしい街でそれぞれ楽しい時間を過ごしているけれど、もちろん違う国での生活には悩みも出てきます。楽しくも激しい荒波にもまれて、お互いの手を握り合っている感覚の中で芽生えた同志的な感情もあるのでしょう。京都での穏やかな暮らしが、すでに記憶の中でノスタルジックな空気をまとっているくらい、次から次へと押し寄せてくるエキサイティングな波。波にうまく乗れるかどうかは、波を見極める目があるか。

いつも真っ直ぐな、彼女の澄んだスカイブルーの瞳。

支えられている、と感じた日でした。

ロースターヒーロー

日曜日, 10月 23rd, 2011

この間、家の周りを散歩していた時に見つけた『Bonanza Coffee Roasters』というお店。ほどよく粗野な雰囲気が、見るからにコーヒー豆にこだわっていて、コーヒー豆の産地と繋がっている気がする雰囲気。ここはベトナム人のオーナーさんのお店だそうです。お店の前には、珈琲のアロマがふーんわり漂っています。

ちょうど閉店間際だったのですが、機械の音が気になってちらりと覗いたら、お店の女の人が、”毎週水曜だけ大きいマシンを使ってロースティングする日だから見てっていいよー”と、中に入れてくれました。まるで社会科見学。

土曜の朝、コーヒーを飲みに行きました。

ミルクの泡のきめ細かさがすごい。最後まで泡が消えないくらい!

ベルリンに溢れるほどあるカフェ。全体的にコーヒー、美味しいです。日本では考えられない安さなので、気軽に外でお茶できるのが嬉しいですね。まずいコーヒーを飲むと本当に心からげんなりしますが、美味しいコーヒーは、まさにJOY。幸せな気分にしてくれます。

Shokoladeの季節

木曜日, 10月 20th, 2011

 

Shöneberg(ショーネベルグ)というエリアの一角に、Winterfeldtplatz(ヴィンターフェルトプラッツ)という広場があり、その広場の向かいに、『Winterfeldt schokoladen』というチョコレートのセレクトショップがあります。日本ではあまり見かけませんが、こちらでは『チョコレート専門店』をよく見かけます。ちなみにドイツ語でチョコレートは、Shokolade(ショコラーデ)、複数形はShokoladen。

お店の壁全面の棚に世界中(主にヨーロッパ)のチョコレート。パッケージのデザインもとても綺麗で、ユニークなものからシンプルなものまであって、見ているとワクワクします。あぁ、チョコ好きのあの娘に送ってあげたい。

入り口と奥はカフェスペース。ちょっとした雑貨も置いてあり、2年前の旅行で小さなお土産を買ったお店でもあります。

寒い日にこんなカフェに入ってぬくぬくするのは至福の時

スーパーでもチョコレートの種類がとても豊富。お菓子売り場からチョコレートの棚は独立していて、1列が全てチョコレート。普通のミルクチョコレートだけでも、一体何種類のメーカーのものがあるの!?という感じ。Lindt、Milka、Cadbury 、Ritter Sportなどの世界的に有名なクラシカルなメーカーに加えて、数々のBIOブランド、各スーパーのプライベートブランド、よくわからない激安のチョコレートなど。各社の冬限定フレーバーも気になります。冬はなんとなくチョコレートが恋しくなる季節。ひとかけら口に入れるだけでふんわり幸せな気分になりますよね〜。

よく見かけるBIO(オーガニック)のチョコレートシリーズ

チョコホリックの私、この冬は色々な味を試してみたいと思います!

広場前の素敵な建物

PAKOLATのクロワッサン

日曜日, 10月 16th, 2011

土曜日の朝。


アパートの入り口の、大きくて重たい扉を押して外に出ると、冷たい空気はすっかり冬の匂い。新鮮な澄んだ空気を深呼吸すると、それだけで幸せな気持ちになるのに、太陽が照っているなんて最高の気分。

この間、最寄りの駅の一つ手前の駅で電車を降りて歩いた時にたまたま見つけたPAKOLATというカフェは、コーヒーが美味しそうな雰囲気を醸し出していて、気になっていたところ。毎朝、バタバタと家を出るので今朝はゆっくり朝食をとろうと思い、PAKOLATへ行ってみました。

午前中の光は神聖な感じ

 

クロワッサンを頼んでから少し待つと、奥のキッチンから焼きたてのクロワッサンが運ばれてきました。外は程よくパリパリ香ばしく、中はしっとりふっかふかで、優しいバターの香りがふんわり!!幸せ〜〜〜〜〜〜な気分に。

 

カフェを出ると、すでにたくさんの子供達が公園で遊んでいました。こちらでは、本当にお父さんがよく子供の面倒を見ています。平日でも、お父さんが子供を連れて歩いているのをよく見かけるので、旧東ベルリン側のこのエリアに住んでいるパパ達は普通の会社員の人は少ないんだろうなぁ、と勝手に解釈。

穏やかな良き時間でした。

 

◆PAKOLAT: Raumer Straße 40, 10437 Berlin

※チーズやハムもとても美味しそうでした。チョコレート専門店でもあるので、もっと寒くなったらホットチョコレートもよさそう♪