Archive for the ‘内の変化’ Category

前がちゃんと見えるように

日曜日, 12月 4th, 2011

髪をバッサリ切りました。

”バッサリ”といっても、すでにショートだったのだけど、耳を出して前髪は1cmくらいのベリーショート。冬は首まわりがモコモコする格好が多いから、顔周りをスッキリさせたいと、お願いしました。

日本人のミユキさんという素敵な方がご自宅の一室をサロンにしていらっしゃいます。とてもピースフルな空間。なかなか日本語を使う機会がないので、落ち着いた相づちをしてくださるミユキさんを相手に、ここぞとばかりしゃべり倒してしまいました。聞き上手な方を見習いたいものです。やっぱり、日本人同士の独特の”間”って心地良い。

ここのところ、小さなことだけどストレスフルな出来事が重なっていたので、ちょっと凹み気味でした。髪を切って気分転換、そしてミユキさんとお話をして、少しの時間にたくさんパワーをいただきました。感謝、感謝です。

曇り空だったけど、カットが終わる頃に太陽が出てきて、よ〜し!という気分に

引っ越し

水曜日, 11月 30th, 2011

引っ越しをしました。ベルリンでの一人暮らしスタートです。

これまでドイツ人女性と2ベッドルームの広いフラットをシェアしていたのですが、家族でも友達でもない人と生活空間を共にするということがしんどくなってきたので一人暮らしを考え始めました。ベルリン到着直後、とにかく寝る場所を確保しなくては!と必死で部屋を探していたので、そのフラットシェアを見つけた時は、舞い上がる思いでした。でも、全てが新しく、全てがエキサイティングというベルリン生活も、慣れてくれば自然と”あばたもえくぼ”が”あばたはあばた”として見えてきます。住まう環境も然り、はじめは気にならなかったことでも、実際に生活をしてみると、少しずつその空間が自分に合わないと感じ始めました。それに加えて、文化も違う、ライフスタイルも違う、食へのアプローチも、趣味も、もちろん性格も違う他人と住まいを共にするとなると、だんだん我慢することが出てきます。学生時代ならまだしも、自分のライフスタイルが確立された今となっては、やっぱり難しい。家の外で充実した時間を過ごすには、家で過ごす時間が心地の良いものであることが本当に大切ですよね。

フラットメイトは、良い人でした。でも、どんなに良い人でも、私自身が生活空間をシェアすることに疲れてしまったのです。お互いの文化の違いから、コミュニケーション方法も違うので、誤解が生じた出来事がありました。部屋にこもることもできたけど、そんな時こそコミュニケーションをなるべく多くとるよう心がけました。疑問に思うことや、違うんじゃないかと思うことは、きちんと話して、私が思っていることを伝えるよう努力しました。違うということは決して悪いことではないけれど、そのまま放っておくと、誤解やすれ違いが生じてしまうこともあるし、なにより他人なのだから、言葉にしないとわかり合えない。家賃を半分ずつ払っているのだから、お互いが快適に過ごす権利がある。そんなこんなで、実はちょっと大変なこともあったけど、全てが丸く収まった今は感謝しています。自分にとって心地よい生活環境とはどういうものかを再度確認する良い勉強になりました。たった2ヶ月のフラットシェアだったけど学ぶことは多かったぁ。

新しい住まいは、冬の間オーストリアのスキー場のホテルで働くため、ベルリンを留守にする同年代のドイツ人の女の子のアパート。ベルリンでは、”sublet” (=転貸)と呼ばれる家具付き物件は珍しくありません。ベルリンにベースを構えながらも、1年のうちの数ヶ月は他の国で暮らす人が多いのです。EU圏内であれば、ちょっとそこまで〜というノリで他の国に移住したり、働きに出かけたりしています。国内での移動とさほど変わらないのでしょうね。そして、ベルリンに不在の間、他の人に部屋を貸すことでベースをキープするという仕組み。私のように、ベルリンにどのくらい滞在するかわからない人にとっては家具を揃える必要がないので有り難いこと。私のような人がベルリンには多いので、需要と供給のバランスがうまく成り立っています。さらに、エリアごとに街の雰囲気や性格が大きく違うので、引っ越しをすることは色んなエリアを楽しめるというメリットもあり。ただ、不動産屋を介するわけではないので、契約を紙面で交わしたとしても、気持ちの上での信頼関係がボトムライン。私の動物的な嗅覚が、彼女のポジティブなオーラを感知したので信じる!!

今回のアパート探しは、本当に運が良かったです。内見/面接を終えて、入居して欲しいと言ってもらった物件があったし、さらに3件の内見予定が入っていたのだけど、急遽この物件に決定。エリアも家賃も条件も◎。それに、この家で暮らす自分の姿をイメージできたこと、彼女と価値観が似てること、そして信頼できると感じたことが重要なポイントでした。内見/面接の時、波長が合う感覚があって、その予感どおり、翌日彼女から電話がありました。鍵の引き渡しの時には、近所を一緒に歩いてくれて素敵なお店やカフェなどをたくさん教えてくれたので引っ越しがもっと楽しみになりました。話が弾み、気がつくと2時間も歩いていたほど!名前が似てるのも不思議なんです、ReikoとRieke°。

入居すると、テーブルの上にはオーストリアに発った彼女からの手紙。嬉しかった♪

心地よ過ぎて外に出たくなくなるのも困りものですが、すぐそこまで来ている厳しい冬を乗り越えるには、快適な住まいが必須。冬本番を前に、気に入った家を見つけることができてホッとしています。ご縁に感謝。