リサイクル魂

こちらでは、資源のリサイクルが当たり前のように根付いていることに驚きます。日本でも近年注力されている分野とはいえ、都道府県によってゴミの分別方法やその徹底加減に差があり、まだまだ浸透の余地あり、ですよね。

私が生まれ育った静岡県沼津市は、実は日本におけるゴミ分別のパイオニアで、ゴミの分別は「そこまでやるの!?」と言いたくなるくらい細かいです。そのゴミ分別方法は”沼津方式”と呼ばれているほど。もちろんゴミ袋は中身がしっかり見えるように透明で、ゴミ置き場にゴミを出すときは、ゴミ袋に名字を書きます。そして、正しく分別されていないものが入っているゴミ袋は置き去りにされます。名前を書いているので、近所の人にどこの家のゴミが残されているかわかってしまうのです。人の心理をついた憎いやり方ですね〜。

ベルリンでは、空のペットボトルや瓶は、スーパーに持っていくとお金が戻ってくる仕組み。驚いたのは、その還付率の高さです!例えば、こちらで主流の1.5ℓのペットボトルの水はおよそ60円ほどなのですが、空のペットボトルを持っていくと1本あたり約25円戻ってきます。パンク風の兄ちゃんもよれよれのホームレス風のおじさんも、みんなビール瓶が詰め込まれた袋を両手にぶら下げてスーパーに持っていきます。お金がその場で戻ってくるという直接的なフィードバックがあるからこそだとは思いますが、それでもこれだけ還付率が高ければ、そりゃみんな資源を捨てませんよねぇ。

日本にいるときは、”容器の値段”をあまり考えずにモノを買っていた気がします。こちらのスーパーのレシートには、例えばヨーグルトを買うと、ヨーグルトそのものの値段と、ヨーグルトが入っている瓶の値段が別々にレシートに記されています。瓶を返却すると、その分のお金が返ってきますよ、という意味なのです。全ての物価が安いのに、さらにそこから容器分の金額を差し引くと、ほんとに安い~。

瓶入りのヨーグルト。種類豊富なヨーグルトに目移りしてしまいます・・・

 

1.25ユーロのヨーグルトを買った場合、そのうちの15セントは瓶の値段という意味

 

1.5ℓの水x6本が2.99ユーロで、1.50ユーロは空ボトルの値段という意味。ペットボトルの方が還付率が高いようです。


スーパーにはこんな自動機械が置いてあります。

穴の中にバーコードを上にしてペットボトルを置くと、そのバーコードを読み取って、機械がペットボトルを飲み込んでいきます。

 

バーコードで、様々な瓶やボトルの値段を読み取る仕組みのようです。最後に、ボタンを押すと、レシートが出てきて、そのレシートをレジに持っていくとレジでお金を返してくれるようになっています。

このシステムを初めて知った時、感動しました。マシンがバーコードを読み取ってくれるのがなんだか嬉しくて、たまってから持っていけばいいのに、2、3本ごとに逐一持って行ってしまいます。レジでお金を返してもらう時はちょっぴり得した気分に♪でもそのお金でレジ近辺のチョコバーとか買っちゃうんですよねー。そんな自分どうかと思います。

 

 

 

2 Responses to “リサイクル魂”

  1. azumi Says:

    すごいシステムだね。
    容器に値段が付いてるって感覚は、日本に住んでいたらないよね。
    容器=価値があるもの だったら
    ポイ捨てのゴミも減るかもね。

    チョコバーのちょこっとの幸せに賛成!!

  2. admin Says:

    コメントありがとう!ひひひ、ちょこっとハピネス、必要よねぇ〜:)
    容器の値段は今まであまり考えていなかったから、買い物の時にそういう目で物を見ると
    新鮮な感覚だよ。スーパーの袋も、売り物としてレジで約40円で買わないとないから
    みんなエコバッグ持参。日本の当たり前はこちらで当たり前じゃないし、こちらの当たり前は
    日本の当たり前じゃなくて、いい意味で日々常識を覆されていて面白いよ!

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