天使がやってきた

先週、主人がベルリンにやってきました。(=miso氏)

先月末に誕生日を迎えた私にプレゼントを持ってきてくれたのですが、これにまつわる話がとても素敵で鳥肌が立ちました。まずはこちらをご参照下さい→『奇跡の話〜天使〜』この話を聞いて、すごいなぁ、こんなことが起こるんだなぁと驚き、人との巡り合わせの不思議さと力強さを感じていました。

箱を開けると、どこかで見覚えのある彫刻。そう、洋司さんの天使。この作品についての背景を知っていることで、私にとってとても意味あるものに見え、見えない力を持っているような気がしました。miso氏のブログ記事を読んでくださった方には、すでにこの天使に出会うまでの道のりがかなり奇跡的だったことだとおわかりなっていただけたと思います。でも、この奇跡にはさらに続きがあったのです。

川添洋司さんの個展で、主人はその巡り合わせの感動に心を動かされ、ある1体の天使に惹かれて、私へのプレゼントにすることを決めたそうです。すると、洋司さんはこの作品をきちんと手渡したいとおっしゃってくださり、後日主人は洋司さんのお宅にお邪魔させていただくことになりました。夕食をごちそうになっている時に、洋司さんが「ところで、なんでこの作品を購入したの?」と主人に尋ねたので、「ベルリンにいる妻に届けようと思いまして」と答えました。すると、洋司さんが「えーーー!!!!!」と驚きます。(洋司さんは私がベルリンにいることはご存知です)「実は、この天使は”ベルリン天使の詩”という映画にインスピレーションを受けて作ったんだよ!そして、この天使がきっかけになって、天使を作り始めて、今回の天使展を開くことになったんだよ」と興奮して説明してくださったそうです。主人はこの偶然の重なりに、ビックリを通り越して、こわくなったと言います。主人が手にとった天使が、偶然にも、洋司さんの天使シリーズ最初の作品でした。

私の元にやってきた天使は、こうしてみんなの想いをのせて、みんなを取り巻くご縁を巡って、誕生のきっかけとなったベルリンの街に舞い戻ってきたというわけです。

人との出会いはまさに一期一会。その言葉は茶の湯に由来していて、”茶会に臨む時は、その機会を一生に一度のものと心得、一瞬一瞬を大切にし、互いに誠意をもってもてなしましょう”というもの。そんな姿勢を心がけている人のもとに、天使は人とのご縁というお金では買えない宝をもたらしてくれるのかもしれません。窓辺から、天使が私のベルリンでの模索の日々を見守ってくれているのならば、よりいっそう背筋を伸ばし、私もそういう人でありたいと思うのです。今の幸せは、これまでの出会いや周りの人との繋がりがあってこそのものだということを、改めて感じさせてくれました。

これはきっと運命。待ちに待った30代の幕開けにふさわしいインパクトをもたらしてくれました。

天使を日本から運んできてくれた主人に、心から感謝です。

 

 

4 Responses to “天使がやってきた”

  1. emi Says:

    ホントに素敵なエピソードと贈り物ですね!
    素敵な話にほっこりさせてもらいました。
    ありがとうございます

  2. いっちゃん Says:

    本当に素敵なお話です!私も最近 「縁」について、面白いなぁと
    思う事があります。というより、年齢を重ねてやっと気づいてきたって事でしょうか。。素敵な誕生日プレゼント、良かったですね!!!天使、ステキ!

  3. Reiko Says:

    emiさん、
    こちらこそ、読んでくださってありがとうございます!
    本当に何かに操られてるんじゃないかって思うくらいに不思議なご縁です。
    暗くて寒いベルリンの冬、心折れそうになった時には天使を見て頑張ろうと思います!

  4. Reiko Says:

    いっちゃん、ありがとうございます!
    私たちの身の回りのヒトもコトもモノも、全てがご縁によって自分の前に現れたものですよね、きっと。
    いっちゃんとの出会いもご縁。L.A.での日々は楽しいばかりじゃなかったけど、それがあっての今、つくづく思います。

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