濃厚チーズと節分祭

京都で過ごした節分の日は、友人の家でホームパーティ。クリスマスにスイスの実家に帰省していた友人が持って帰ってきてくれたチーズフォンデュ用のチーズを使って、総勢12人でチーズフォンデュ〜♪子供の頃に母が家で作ってくれたけど、大人になった今、白ワインとガーリックをたーっぷり入れた本場のそれは、実に実に濃厚で深い味わい。熱々とろとろのチーズをからめたパンやブロッコリーをはふはふ食べたら、冷えたからだも温まります。

友人は、長屋のような(個別の建物だけど)コミュニティに住んでいるので、お隣さんとたまに一緒にご飯を食べたり、入り口のイチョウの木の下でBBQをしたりと、とても楽しそう。この日も、近所に住む人達がそれぞれ手作りの料理を持って来てくれました。自分の家で器に盛りつけた料理をひょいっと持ってこれちゃう気軽さが良いですね。紫芋とひよこ豆のコロッケ、中東風の煮豆、手作りのパン、カボチャプリンなど。私達はお酒担当で、友人と一緒にホットワインを作りました。キッチンにあったオレンジとチャイ、それに適当なスパイスを入れた即席ホットワインだけど、寒い日にはピッタリ。節分なのにクリスマスみたいな香りだけど・・・。

唯一、節分らしい食べ物がこちら(笑)千葉の房総半島出身の彼女いわく、房総では”巻寿司が綺麗に作れないとお嫁に行けない”らしく、色んな柄の巻寿司を作るそうです。

華やかな梅模様が可愛い♪

鍋の中でぐるぐるチーズをからめてる時にスティックからパンが鍋に落ちてしまったら、その人がドリンクをみんなにおごるというしきたりがあるんですって。そんなんだから、落とした人もそれを目撃した人もギャーギャー言って盛り上がっていました。チーズが少なくなってきたら、生卵をその中に割り落として、かき混ぜて半生くらいに火が通ったらいただきます。卵入りバージョンは、少し軽い口当たりになってこれまた美味しい。さらに最後のお楽しみは、鍋の底にできたチーズのおこげ!香ばしくてなんともいえません。一度で3度も美味しいチーズフォンデュなのでした。

宴もたけなわ、ホッカイロを手にした私たちは吉田山に向かいました。京大の裏手にある吉田神社では、盛大な節分祭が2日間にわたって催されます。露店の数はなんと約800軒。23時に始まる火炉祭(古神札焼納神事)を目がけて。古いお札やお飾りなどを燃やす、どんど焼きの大きい版といった感じです。お正月が1年の区切りと思いがちですが、実は2月3日の節分こそが、1年の区切り。そう言われてみれば、節を分ける=節分、ですものね。この炎にあたると、新しい1年に無病息災をもたらし、新春の幸運を授けてくれるそうです。

だるまみくじ

吉田神社は、天神地祇八百萬神といって、日本全国の神様が祭られています。

駿河(静岡)の神様のところにお参りをしました。

人が少なくなってきた午前1時頃、炎を目の前にして日本酒をいただきました。この夜の仲間は、半数は初対面だったけど、みんな本当に素敵な人達で面白かった〜。それぞれが非常に個性的で魅力的。各キャラの濃さといったら、本場のチーズフォンデュも顔負けです。京都で、良き仲間の輪が広がっていくことが本当に楽しく有り難い。素晴らしい人達に囲まれて過ごせることは何よりも幸せなことだと帰り道にしみじみ感じました。

それぞれの個性や技術を生かして、みんなで面白いことをやっていきたいなぁ。

鬼は外、福は内。

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