Bleibtreu Hotel

バスタブのないアパートに住んでいる私の”お風呂に入って体の芯から温まりたい”という願いを汲んでもらって、主人のベルリン滞在中、気分転換も兼ねてホテルに1泊。選んだのは、西ベルリンのシャーロッテンブルグ地区にある『Bleibtreu Hotel』です。きらびやかなショッピングストリートKurfürstendammに近い割にとても静かで落ち着いたエリア。

高架下の本屋さんが有名なSavignyplatz駅で降り、小さくて個性的なお店が立ち並ぶ雰囲気の良い街並を歩くこと10分弱。素敵な花屋さんとデリが併設されたブティックホテルです。

ホテルのフロントは、デリと花屋さんの間を抜けて、少し奥まったところにあります

黒板の吊り方が、ありそうでなかった感じがします

ホテルの部屋に初めて足を踏み入れる時、すごくワクワクしますよね♪ ここの部屋はどんなでしょう〜。

優しい雰囲気の落ち着いた雰囲気

Herbert Jacob Weinand氏というベルリンのデザイナーが内装から家具までのデザインを手がけています。よく見ると、キャビネットの取っ手、椅子、ランプ、引き戸についた車輪、窓のブランドのスマートな構造など、細部にまで渡ってこだわりのあるデザインが見られます。個性が見えるといってもエキセントリックではなく、自然に部屋に馴染んでいるのが素敵。主張し過ぎるデザインは、押し付けがましくて逆効果、ということも多い気がしますから。あくまでも寝る部屋としての穏やかな雰囲気の中に、さりげなくこだわりを配置しているところが好感度大。こじんまりしたサイズ感も、”量より質”という感じがして良かったです。

枕の上には本が置いてありました。bedtime story(=寝る前の読書)を用意していてくれるなんてすごく嬉しい。一緒に置いてあった紙を読んでみると、どうやら『Bleibtreu Hotel』では2009年9月から”LiteraturRaum”というプロジェクトを行っているようです。作家さんにホテルの一室を提供して、滞在している間に作家活動をしてもらい、作品を出版するというもの。そして、彼らが書いた本を枕元に用意してくれているのです。ユニークで面白いプロジェクトですよね。しかも、その本は持って帰ることができます。ドイツ語の勉強中なので、ちびちび読むのにちょうどよいです。ちょっと堅めの内容だったので、どれくらいページが進むかは疑問ですが・・・

さらにもう一つ、胸キュン要素。ベッドサイドのテーブルに青りんごが置かれているのが写真でわかりますか?リンゴの下に敷かれた紙には、こう書かれています。”An apple a day keeps the doctor away(=1日1個のリンゴで医者いらず)、日本でも聞く有名なことわざですね。ドイツでは色んなリンゴが採れるようで、スーパーにもたくさんの種類が並んでいますから、街でもどこでもみんなリンゴをかじっています。

これまた赤い普通のリンゴじゃなくて、青リンゴだから部屋に合ってて可愛い〜

ちょっとした気遣いや遊び心が、そこここに見えて、小さな部屋なのに嬉しい発見が多かったです。お風呂はカラフルなタイル張り。ウェブサイトに紹介されていたのはブルー系のタイルだったのですが、これはこれで可愛い。久しぶりにゆっくーり入らせていただきました。毎日湯船につかれる、って日本では当たり前だけど幸せなことなんです。

翌朝はホテルのビュッフェで朝食を。とても美味しくて、お腹はいっぱいなのに目はずーっと食べていたい!のんびりといただくホテルの朝食って、すごく豊かな気分になりますね。”たまに”だからこそ、もちろんその効果があるのでしょうけど:)


同じベルリン市内でも、私の普段の行動範囲は東側なので、たまに西側で過ごすのも見える景色や雰囲気が違って楽しい。良い気分転換になりました。そして、何より、やっぱりお風呂っていい!!

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