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どどーーん!
この魚、ご存知ですか?

沼津のトロール漁で水揚げされた『げほう』という深海魚。それにしても不思議な形。横顔が外国人みたいでしょ??こんなに鼻高くて、おちょぼ口で、餌食べにくそうですよね・・・

実は、年が明けてからというもの、不思議なくらい色んなことが重なって起こり、予定外の一時帰国をしています。そんなこんなでバタバタしていて、更新が長いことできませんでした。今は実家のある静岡は沼津に滞在中。真っ白に雪をまとった富士山を毎朝拝み、新鮮な魚介が毎日食卓に並び、海岸に散歩に行けば潮の香りと波の音、家族の有り難みや地元の温かさをたくさん感じています。

実家は魚屋であり寿司屋であり、昔から漁港と深い繋がりがあります。沼津港は、私にとって故郷の大切な風景の一つ。内陸部のベルリンで、喉から手が出るほど食べたかった新鮮な魚達が、もう嫌という程、食卓にてんこ盛りで並ぶ様子を見ながら、”実家だなぁ”とつくづく感じています。

ここで、少しだけお国自慢。沼津は、あまり観光では知られていない土地かもしれませんが、本当に素晴らしき場所です。温暖な気候、海・川・山がすぐ近くにあり、自然の恵みという美味しい食べ物が豊富にあり、水道をひねれば富士山の湧き水、温泉があり、伊豆や箱根にも近く、近隣には素敵な美術館もたくさんあるので、休日を楽しむには事欠かきません。この土地を離れている時間が長くなればなるほど、この街の魅力が面白いほどによく見えてくるんです。子供の頃、当たり前だと思っていたことは、沼津→カナダ→東京→アメリカ→東京→京都→ベルリンという動きを経て、美しいもの、貴重なもの、に変わりました。ここ数年、地元へのいとおしさや有り難みが強く、強くなっています。

というわけで、兄が「はい、みやげ」と私に手渡した袋には、まるでヘルメットをかぶってるみたいな『げほう』。その土地によって漁師さんがつけた呼び名があるので、げほう君の本名は知りません(笑)この地域で呼んでいる”あだ名”しか知らない魚がけっこうあるんです。翌日、ぶつ切りにして、鍋にしました。こんな強面の見た目ですが、げほう君は、繊細できめ細やかな白身で全くクセもなく、ふわりとしていて美味しかったです。「はい、みやげ」と、びゅんびゅん動いている生きた海老を渡されることもあります。新鮮は新鮮なんですけど~、新鮮過ぎて、けっこうワイルドな食卓。

ベルリンに戻るまでの間、こちらのブログでは、書きたかったけど時間が追いつかなかったベルリンでの出来事、プラハとイスタンブールへの旅のこと、そして日本での出来事を綴らせていただこうと思っています。記事ごとに時空があちこちに飛んでしまって読みにくいかと思いますが、自分の好きなものや気になるもの、感銘を受けるものというのは、土地が変われど恐らく共通点があるものだと思うので、それを当面のテーマということに・・・(強引ではありますが><)

ベルリン情報を楽しみに読んでくださっていた読者の方、ベルリンに戻り次第、ベルリン生活のレポートに戻りますのでお許しあれ。

地震はこわいけども・・・
やはり美しき我がニッポン。

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