What is about design?

今回は、初めて少しデザインについて語ります。
(たまにはデザインについて語れとの意見がありましたので)
語るといっても、僕みたいな若造が貧粗な知識や経験を拾い上げてデザインとは!
なんて50年早いし、いかにもなデザインの話しは諸先輩におまかせして、
もう少し個人的な目線でデザインという事に対して日々思うことを。

前にこんな事がありました。僕の父が京都への引っ越し祝いにとダイニングテーブルを作ってくれました。5種類の無垢材を継いで、鉄の脚で構成するテーブルの制作が始まったのですが、父が鉄を溶接して、塗装していく段階で、当初の予定の黒の塗料がなくなり、どうしようかなーーと思って、その近くにあった青の塗料を片足だけ塗ったのでした。なので、片足が黒脚、もう片方が青脚なんです。
僕だったら、例えば構想(設計)の段階で、黒ときめれば、例えば、途中で黒の塗料がなくなれば黒の塗料を買いにいき、予定どおり黒に塗ります。まさか、その近くにあった青を塗ろうなんて転換はしない。
ただ、彼は青を塗った。
めんどくさっかたのか、、眠れるセンスが目覚めたのか、、

そしていざ、納品されたテーブルを見ると、これがなんとも脚の色の違いと無垢材のそれぞれの材の色の違いとが不思議な調和をかもだしてるんです。
この偶然のアドリブが奇妙なくずし感を出していて、
んんー正直、いいなぁーと思いました。
デザインされてるようで、デザインされていない絶妙な所を攻めているんです。

僕にとってデザインの神様が宿る瞬間は、まさにこの事例のような、デザイナーが意図してできないデザイン領域に入った時のデザインだと思っています。
精密に計画的にできたものは、完成美や機能美として評価されるべきですが、
いきすぎると、デザインしました!!って主張が強すぎて拒絶反応を起こす、、
僕とってにいいデザインって、もっとデザイナーがどうにもできないところにもあるような気がします。 

じゃーデザインの仕事って?デザイナーって??なんなんやろーって考えます。

デザイナーが100%の思いとセンスと努力で作り上げるものを
80%のベースとして残りの20%の伸びしろを,
使い手が時間や思いを懸けて100%以上の良さが生まれる”味のあるモノ”を引き起こせることができるかが僕にとっての目指すべきデザインなのかなとー。
なかなか難しいですけどね、、

デザインって、いい使い手によって、どんどんいいモノになっていく、、
そのきっかけを与える仕事だと思います。 

One Response to “What is about design?”

  1. むつみ Says:

    参考になる記事でした。

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