Lucie Rie

今日が最終日のルーシー・リー展に行ってきました。最終日とあって、長蛇の列。こんなにたくさんの人を魅了できるって素敵なことです。いつも思いますが、アーティストってすごくピュアな存在で、自分の表現のみがすべての職業。それだけにその人柄や考えや生き方がそのまま作品に反映される。作品を通してその人の生き様を見るような、、、人生イコール作品。すごくストイックで難しい仕事ですよね、、でも感動を与えるのが仕事ってこんなすごい事はないです。

彼女が作る陶器、素晴らしいです。手に取って感触を味わえないのが残念ですが、このお皿にこれを入れたらかわいいだろうなとか、このセットで朝ご飯食べてみたいとか、、建築のオブジェなどにも合う、生活に密接してるシンプルな陶器でし
た。作品風景を上映してるスクリーンの中の彼女は、陶器を作るのが大好きなおばあちゃんで、釜に上半身つっこみながら、足抑えてー!!って叫びながら、焼き上がった陶器をなんともいえない笑顔で見つめる姿が印象的でした。独自の暗号と速記で人生を懸けて色の発色の試験をノートでまとめていた彼女ですら、仕上がりは計算50%、残りの50%は、自然にまかせるという。毎回、釜から出来上がってくる度に発見というより、驚き!とうれしそうに語る彼女の素敵な笑顔がそのまま作品に表れている陶器でした。

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