人生初

私事ですが、本日、33回目の誕生日を迎えました。
今回の33回目の誕生日に際して、人生初の経験を2つも同じ日に体験しました。

まず京都に引っ越してきてから、念願であったお茶の稽古が、偶然にも今日が初日。自宅から徒歩圏内にある表千家は水月会の家元に入門いたしました。お茶には、随分前から興味はあったものの作法や知識などはまったくの皆無。懐紙に男用がある事や、扇子がいる(表千家、裏千家によっても種類や柄の規定があるそう)ことなども知らなかった自分は、まず最低限のお茶の席に出席できる道具をそろえて、いざ!!
初日の今日は、襖の開け方から始まり、お客としてお茶をいただく稽古。まー、、失敗の連続です。でも、一歩茶室に躙って入った瞬間からのあの凛とした空気感、緊迫間は、普段の生活では絶対に体験できない空間と時間。薄茶やお菓子のおいしさはもちろん、釜炉の炭が焼ける音や、お湯の沸く音に耳を傾け、流れるような所作を眺めるゆっくりした贅沢な時間。古から茶人は、この瞬間に無我の境地に達するそうです。この感覚と時間がお茶というもの醍醐味だと、谷崎潤一郎氏は語っておられました。これから、一人前の点前ができるようになるまで、どんどん失敗談を綴っていきます。

続いては、初のクラシックコンサート。京都市交響楽団による京都芸術センターで行われた第1回目のイベント。こじんまりとしたスペースで8人の奏者によって行われる一味違った身近なコンサートです。奏者までの距離が後ろの席で5mぐらいなので、楽器の音の空気の振動を感じながらの約2時間弱。なんといっても、これまた、たまたま、プログラムにハッピーバースデー変奏曲という、あの定番のバースデーソングを世界中の様々なジャンルの楽曲で繫げていくという、まさに今日、僕のためにあるような選曲。人生初でバースデーソングを生のクラシックで演奏してもらいました。

こんなボリューム満点な誕生日を迎え、もう今年の運を全部使い果たしてしまった感がありますが、出先好調、今年もいろいろ挑戦です。

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